東京スープとブランケット紀行 対談紀行 2016年春篇 フォトレポート

2016年03月04日

対談紀行

お待たせいたしました!「東京スープとブランケット紀行|対談紀行2016春篇」フォトレポート。
こんにちは、アシスタントアドミニストレーターの齋藤優衣です。
それでは、2016年2月21日、千代田アーツ3331で行われた対談紀行のレポートお送りします!

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今回の対談は、「とむらい」という言葉をテーマに、物事の、都市のうつりかわりから見えてくるものの周辺に触れてゆきました。
今回は対談のゲストとして3名の方にお越しいただきました。
まずは、詩人・詩業家、ココルーム代表の上田假奈代さん。大阪の釜ヶ崎から遠路遥々、東京まで来ていただきました。
本日が初対面のお二人。まずは羊屋さんより東京スープとブランケット紀行の起こりやこれまでの作品をつくっていく過程から浮かび上がる死生観などに触れ、それから假奈代さんと釜ヶ崎の方々との出会いと看とりの間で起きたことなどを語りながら、とむらいという言葉の周辺を揺蕩うような対話が繰り広げられました。釜ヶ崎は日本で一番人口密度が高い町としても有名で、高齢化のなかで看取りに立ち会うことも多いそうです。これまで送られた方々との日常であったり、そこから生まれた作品について、そしてその出会いのきっかけでもあるココルームという場について、おそらく300年かかるであろうとトークでもおっしゃっていた假奈代さんの濃密な14/300年間を1時間に凝縮して話していただきました。

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休憩をはさんで後半は、昨年の秋に「とむらい」を製作していただきました、美術作家の狩野哲郎さんと画家の高橋つばささんをゲストにトーク。
「とむらい」と共に並ぶは、狩野さんが引っ越されたお家に元々残されていた品々。前の家主が残していったものがそのままのお家で、現在生活をされているそうです。「とむらい」という言葉から、家の前家主の生活の跡を想いながらお話してくださいました。
高橋つばささんは作品テーマの「夏至」からおばあちゃんとの夏の日々を思い返しお話ししていただきました。そして、高橋さんの作品に使われてきたゲルインクボールペンの空をこれからどのようにとむらおうかななんて想い馳せたお話も。「とむらい」を作った方々の周辺にあるものことにはその時はじてスープメンバーも触れることができ、一層「とむらい」の輪郭がくっきりしてきたようにもおもいます。

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そして最後は、スープメンバーの伊藤馨さんと草梛亮さんによる年初めの東京大江戸線巡りのレポート!江戸時代の地図なんかも引っ張り出しながら、重なり行く東京の町々のうつりかわりについて語りました。詳しくは第20回江古田スープ出張編のレポートをご覧ください!

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さて、来年度のスープも東京の重なりながら形を変えてゆくその姿を歩きながら、俯瞰しながら、味わいながら見つめてゆきたいと思います。そして、じっくり煮詰めてスープのような何かをこの東京というまちにポンと出せたらと思います。それまでじっくりと下準備。

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次回の対談紀行もどうぞお楽しみに。

 

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